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Frenchies Modern Nail Care:AIで月197件の予約を自動獲得

  • 執筆者の写真: Ryosuke Murai
    Ryosuke Murai
  • 2月18日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月20日


ネイルサロンのように対面サービスが中心の業界でも、AIを活用すれば顧客対応や予約管理を大幅に効率化できる。今回紹介するFrenchies Modern Nail Careでは、AI導入後に月197件もの予約が自動的に処理され、会話対応率76%、予約リクエストの転換率42%という成果を出している。コロナ禍で困難を経験したパーソナルサービスビジネスが、AIによって効率化をすることで生存・成長した良い事例だ。


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#Frenchies Modern Nail Careと導入の背景

Frenchiesは2014年に創業し、“清潔・自然志向・イノベーション”を掲げたネイルサロンをフランチャイズ展開している。24店舗を抱えるが、実質的なコーポレートチームは6名ほどの少人数。新型コロナの影響で一時的に店舗を閉めざるを得なかったものの、需要の回復とともに業績が上向き、さらなる予約管理や顧客対応の効率化が急務となった。



  • 月197件の予約をAIが支援

  • 76%の会話対応率(顧客からの問い合わせをAIが自動でさばく)

  • 予約リクエストの42%が最終的に成立

  • COVID後の急回復に対応しつつ、ブランド体験を損なわない接客を維持



Frenchiesが取り入れたのはTrueLark AIという顧客コミュニケーション向けのプラットフォーム。電話やテキスト問い合わせをAIが自動で受け付け、予約の空き状況や基本的なサービス内容への回答を行う

  • バーチャル受付:電話・SMS・Webチャットなどに対応し、有人対応の負担を軽減

  • PoS(レジシステム)と連動し、予約を直接記入:スタッフが後から手入力する必要がない

  • ブランドイメージを保つ:ネイルサロンならではの“丁寧かつ親しみやすい”文章をAIが生成できる



(1) フロント業務の負荷をAIが肩代わりする

従来はコンシェルジュが来店客の応対と電話を同時にこなしていたが、繁忙期には電話が放置されることもあった。TrueLarkが電話やテキストを受け付けるようになり、スタッフは店内ゲストへの接客に専念できる


(2) 店舗オープン前から大量予約をさばく

新規フランチャイズでも事前に数百件の予約が入るケースがあったが、AIが24時間対応し、スケジュールを埋められる状態を作ったことで、オープン直後の“ごった返し”が軽減された




  • 人手不足のときこそ、AIが対面サービスをサポート

特に美容・飲食のように常に接客が求められる業態では、電話や問い合わせをAIがカバーし、スタッフの手が空くと顧客を向いた接客が可能となり、顧客満足度が向上する


  • ブランドの雰囲気を壊さず導入可能

AIが無機質な応対をしてしまうとブランドにマイナスだが、トーン設定や事前のシナリオ作りで、人間に近い“声”を届けられる。既に人間と遜色がないレベルまでテクノロジーは進化している


  • 予約だけでなく販促にも活用

AIはただの自動電話受付ではなく、既存顧客の履歴を把握して適切なオファーを出すなど、売上アップにも貢献が可能




Frenchies Modern Nail Careが示すのは、対面サービスでもAIを取り入れることでスタッフの負担を大幅に下げつつ、顧客体験を向上させられるという事例だ。月197件の予約に対応しながら、会話対応率76%や予約転換率42%といった高水準を維持しているのは、コロナ後の美容業界が必要とする柔軟な経営モデルの象徴ともいえる。


Quest AIでは、こうした海外成功例を日本の中小企業が活かせるよう、AI導入や運用支援を行っている。まずは電話やWeb上の問い合わせ対応からAIに任せ、スタッフが“人間ならでは”のサービスに集中する体制を目指してみるのも有効だ。




【補足:TrueLark AIとは?】

TrueLark AIは、ネイルサロンやフィットネススタジオなど、対人サービス業向けに開発された顧客コミュニケーションの自動化プラットフォーム。電話・SMS・WebチャットをAIが24時間受け付けるほか、既存のレジシステムと連携して予約管理や顧客フォローを最適化する。人間のようなやり取りを実現しながら、トーン設定やブランドボイスにも対応できるため、多くのサービス事業者が導入を進めている

 
 
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